【競馬】宝塚記念の賭け方ガイド|上半期のグランプリ・春古馬三冠の最終関門
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宝塚記念は、毎年6月下旬に阪神競馬場で行われる3歳以上のG1で、「上半期のグランプリ」と呼ばれます。年末の有馬記念と同じく、出走馬をファン投票で決めるのがこのレースの最大の特徴です。
そしてもうひとつ、賭ける側にとって見逃せない性格があります。宝塚記念は「春古馬三冠」の最後の関門で、この壁は制度ができてから一度も破られていません。このページでは、レースの基本、阪神芝2200mというコースの意味、梅雨どきの馬場、そしてブックメーカーで賭けるうえでの注目ポイントを、開催年に左右されない賭け方ガイドとしてまとめます。
オッズ・出走馬・開催日は年ごと、そして直前まで動きます。賭ける前に必ず各ブックメーカーとJRA公式で最新情報をご確認ください。
宝塚記念の基本
| 正式名称 | 宝塚記念 |
|---|---|
| 格・条件 | G1/サラブレッド3歳以上(牡・牝)/定量 |
| 距離・コース | 芝2200m(右回り・内回り)/阪神競馬場 |
| 開催時期 | 毎年6月下旬の日曜 |
| 位置づけ | 上半期のグランプリ/春古馬三冠の最終戦(大阪杯 → 天皇賞・春 → 宝塚記念) |
| 出走馬の決め方 | ファン投票の上位10頭が優先出走(ファン投票50位以内が対象) |
| 創設 | 1960年6月26日(第1回は阪神・芝1800m)。1966年から芝2200mが定着 |
| 直近の勝ち馬 | 2026年:メイショウタバル(武豊騎乗・連覇) |
創設は1960年。「有馬記念の関西版」として、上半期の締めくくりに関西の競馬を盛り上げる目的で企画されたレースです。JRA自身が「上半期の実力ナンバー1決定戦」と位置づけています。第1回は阪神の芝1800mで行われ、距離はその後変遷して1966年に芝2200mとなり、以後この距離が定着しました。
ファン投票で出走馬が決まる — 有馬記念と対をなす一戦
JRAのG1で、ファン投票が出走馬の決定に直接関わるのは宝塚記念と有馬記念の2つだけです。具体的には、第2回特別登録(出馬投票)を行った馬のうちファン投票の上位10頭(ただしファン投票50位以内の馬に限る)が優先出走できます。
これがベット目線でどう効くかというと、賞金順の番組では組まれない顔合わせが起きるということです。通常のG1は収得賞金の多い順に出走枠が埋まりますが、ファン投票枠があると、賞金順ではやや下の人気馬が滑り込みます。逆に、実績はあるが人気の薄い馬が押し出されることもある。「上半期に強かった馬」と「ファンが見たい馬」が混ざるレースだと理解しておくと、出走馬が発表されたときの読み方が変わります。
春古馬三冠の最終関門 — 9年間、誰も越えられていない
2017年に大阪杯がG1へ昇格したとき、JRAは大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念の3競走をすべて勝った馬に褒賞金を出す制度を設けました。俗に「春古馬三冠」と呼ばれるものです(JRAの正式な三冠呼称ではなく、褒賞金制度として設定されているものです)。褒賞金は内国産馬で3億円とされています。
そして制度創設から、この3つを勝ち切った馬はまだ1頭もいません。
- 2017年 キタサンブラック — 大阪杯と天皇賞(春)を勝って王手をかけたが、宝塚記念で敗れる。
- 2026年 クロワデュノール — 同じく大阪杯と天皇賞(春)を連勝して1番人気に支持されたが、宝塚記念はクビ差の2着。
春の中距離王者が、最後にここで止まる。これが宝塚記念というレースの性格をよく表しています。理由は次の2つに集約できます。コースが変わることと、季節が変わることです。
阪神芝2200m — 直線356.5mと、ゴール前の坂

宝塚記念の舞台は阪神競馬場の芝2200m。JRAの公式データでは、この距離は内回りコースで施行され、Aコースで一周1,689m、幅員24〜28m、直線356.5m、高低差1.9mです。
ここが春古馬三冠の他の2戦と決定的に違います。
直線356.5mは、日本ダービーやジャパンカップが行われる東京の芝(約525m)と比べて170mほど短い設定です。しかも阪神はゴール前に上り坂があります。差し馬にとっては、追い出してから坂を越えるまでの距離が足りません。逆に、前で運んで坂を我慢できるタイプが残りやすい。瞬発力より持続力とパワーが問われるコースだと考えると、京都3200mを勝ったステイヤーがそのまま来るとは限らない理由が見えてきます。
梅雨の馬場 — 6月下旬という開催時期の意味
もうひとつ、日程そのものが持つ性格があります。宝塚記念は6月下旬、日本の梅雨のまっただ中に行われます。JRAのG1でここまで雨に当たりやすい時期に置かれているレースはほかにありません。
直近の2026年(第67回)がまさにその典型でした。JRAの公式結果によれば当日の天候は雨、芝は重。レース直前に強い雨が降り、馬場状態が変わりました。結果は先行して運んだメイショウタバルが押し切り、後方から差してきた馬は届いていません。
ベットを組み立てるときは、当日の天気予報と馬場状態の発表を必ず確認してください。良馬場想定で作った予想が、発走30分前に前提から崩れることが現実に起きるレースです。重馬場になったら、脚質(前で運べるか)と、その馬が渋った馬場で走った実績があるかを優先して見直す価値があります。
直近の勝ち馬 — メイショウタバルが史上3頭目の連覇

2026年6月14日の第67回(阪神・芝2200m・雨/重)は、2番人気のメイショウタバル(武豊騎手)が2分12秒1で勝ち、宝塚記念連覇を達成しました。道中は2番手を追走し、逃げたコスモキュランダをとらえて押し切っています。
2着はクビ差でクロワデュノール(1番人気・北村友一騎手)。大阪杯と天皇賞(春)を勝っていたため、ここが春古馬三冠のかかる一戦でした。3着は2馬身半差でダノンデサイル(戸崎圭太騎手)です。
記録面での意味は3つあります。
- 宝塚記念の連覇は史上3頭目 — ゴールドシップ(2013・2014年)、クロノジェネシス(2020・2021年)に続く3頭目です。このレースの最多優勝馬記録は2勝で、メイショウタバルもそこに並びました。
- 父も同じレースを連覇している — メイショウタバルの父は、まさに2013・2014年に宝塚記念を連覇したゴールドシップです。
- 武豊騎手は宝塚記念6勝目で騎手最多 — 第30・34・38・47・66・67回を勝っており、このレースの最多勝騎手記録です。しかも前週の安田記念(シックスペンス)に続く2週連続のG1制覇でした。
ベット目線での注目ポイント
海外のブックメーカーでは、宝塚記念のような注目レースに優勝馬予想(アウトライト)を中心としたマーケットが用意されることがあります。このレースで見るべき点を絞ると次の3つです。
- 馬場と脚質の相性 — 短い直線+坂+渋りやすい馬場という条件が重なるため、前で運べるタイプが有利に働く年が目立ちます。当日の馬場発表を見てから最終判断をしても遅くありません。
- 天皇賞(春)組の距離短縮 — 3200mから2200mへ1000mの短縮です。ステイヤーとしての強さがそのまま置き換わるとは限りません。大阪杯(阪神2000m)での内容のほうが、参考としては近いことがあります。
- ファン投票で入ってきた馬の扱い — 人気投票の上位が必ずしも現時点の実力上位とは限りません。オッズが人気に引っ張られている馬がいれば、そこが妙味になります。
馬券の種類やアウトライトの基本はブックメーカーの競馬の賭け方ガイドに、オッズの読み方はオッズの見方・計算ガイドにまとめています。年間のG1日程は競馬G1の日程・カレンダーで確認できます。
賭けるうえでの注意点
- 天気を必ず確認してください。 6月下旬開催のため、当日の降雨で前提が変わります。良馬場想定の予想は発走前に見直しを。
- オッズと出走馬は直前まで動きます。 回避や乗り替わりで評価が変わることもあります。
- 「春の実績馬が順当」とは限りません。 春古馬三冠が9年間達成されていない事実が、そのまま注意書きになっています。
- 大勝した年は税金の確認を。 年間の的中利益が大きくなった場合はブックメーカーの税金ガイドをご覧ください。
まとめ
宝塚記念は、ファン投票で出走馬が決まる上半期のグランプリであり、同時に春古馬三冠の最終関門です。阪神芝2200mは直線356.5mと短く、ゴール前には坂があり、6月下旬という時期のせいで馬場も渋りやすい。だから春に強かった馬がそのまま勝つとは限らず、2017年のキタサンブラック、2026年のクロワデュノールと、王手をかけた馬がここで止まってきました。
直近の2026年は、先行したメイショウタバルが重馬場を押し切って史上3頭目の連覇。父ゴールドシップも2013・2014年にこのレースを連覇しており、鞍上の武豊騎手はレース最多となる6勝目を挙げています。開催は毎年6月下旬の日曜で固定されています。
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よくある質問
宝塚記念はいつ、どこで行われますか?
毎年6月下旬の日曜、阪神競馬場の芝2200m(右回り・内回り)で行われます。上半期を締めくくるG1で、「上半期のグランプリ」と呼ばれます。2026年は6月14日に第67回が行われました。
宝塚記念の出走馬はどうやって決まりますか?
ファン投票です。第2回特別登録(出馬投票)を行った馬のうち、ファン投票の上位10頭(ファン投票50位以内の馬に限る)が優先出走できます。JRAのG1でファン投票が出走馬の決定に関わるのは、宝塚記念と年末の有馬記念の2つだけです。
「春古馬三冠」とは何ですか?達成した馬はいますか?
大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念の3競走をすべて勝つことです。2017年に大阪杯がG1へ昇格した際、JRAがこの3勝に対する褒賞金制度(内国産馬で3億円)を設けました。ただし制度創設から達成した馬は1頭もいません。2017年のキタサンブラック、2026年のクロワデュノールがいずれも大阪杯と天皇賞(春)を勝って王手をかけましたが、宝塚記念で敗れています(2026年はクビ差の2着)。
阪神芝2200mはどんなコースですか?
JRAの公式データでは内回りコースで施行され、Aコースで一周1,689m、幅員24〜28m、直線356.5m、高低差1.9mです。東京の芝(直線約525m)より170mほど直線が短く、さらにゴール前に上り坂があります。瞬発力よりも持続力とパワーが問われる設定です。
2026年の宝塚記念は誰が勝ちましたか?
2番人気のメイショウタバル(武豊騎手)が2分12秒1で勝ち、連覇を達成しました。当日は雨で芝は重。2着はクビ差でクロワデュノール(1番人気)、3着は2馬身半差でダノンデサイルでした。宝塚記念の連覇はゴールドシップ(2013・2014年)、クロノジェネシス(2020・2021年)に続く史上3頭目で、メイショウタバルの父はそのゴールドシップです。武豊騎手はこのレース6勝目で騎手最多となりました。