競馬(G1)

ヴェルメイユ賞2026|フレンドリーソウルがレコード勝ち・凱旋門賞トライアル

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初秋の欧州の芝コースで、下り坂を降りてくる競走馬の集団を斜め前から捉えたイメージ

ヴェルメイユ賞(Prix Vermeille)は、パリロンシャン競馬場で行われる3歳以上の牝馬による芝2400mのG1です。距離もコースも凱旋門賞とまったく同じで、開催はその約4週間前。フランスギャロが公式に「カタール・アークトライアル」と名づけた3鞍のうちの1つで、勝てば凱旋門賞へのワイルドカードが出ます。牝馬同士の争いでありながら、本番のオッズを最初に動かすレースとして毎年注目されます。2026年は9月6日に行われ、5歳牝馬フレンドリーソウルがレコードで逃げ切りました。このページでは、2026年の結果、レースの基本、コースの傾向、近年の勝ち馬、そしてブックメーカーで賭けるときの見どころをまとめます。

2026年の結果 — フレンドリーソウルがレコードで逃げ切り

欧州の芝コースの直線を正面から捉えたイメージ。先頭の1頭が後続を1馬身ほど離して逃げている

2026年のヴェルメイユ賞は9月6日(日)、パリロンシャン芝2400mで行われ、フレンドリーソウル(Friendly Soul、牝5)が3/4馬身差で逃げ切りました。鞍上はJ.ドイル、管理はジョン&サディ・ゴスデン厩舎、馬主はジョージ・ストローブリッジです。勝ち時計2分25秒46は、このレースの歴代でもっとも速い勝ち時計にあたります。

2026年 カタール・ヴェルメイユ賞(G1・芝2400m)
着順 馬名(騎手) タイム/着差
1着 フレンドリーソウル(Friendly Soul)/J.ドイル 2分25秒46
2着 ピンクパンテーラ(Pink Panthera)/P-C.ブドー 3/4馬身
3着 サンリー(Sunly)/C.キーン クビ
4着 ラビッツフット(Rabbit’s Foot)/M.バルザローナ 1馬身
5着 ビューティファイ(Beautify)/C.スミヨン 1馬身

フレンドリーソウルはハナに立ってそのまま押し切る形で、道中一度も先頭を譲りませんでした。ワイルドカードを得たため、10月4日の凱旋門賞へ進む選択肢が開きます。ゴスデン師は本番について、馬場が渋れば向くという趣旨のコメントを残しています。一方2着のピンクパンテーラは凱旋門賞に登録がなく、追加登録(サプリメント)が必要になるため、陣営はオペラ賞を有力な選択肢として挙げています。なお2026年のヴェルメイユ賞に日本調教馬の出走はありませんでした。

ヴェルメイユ賞の基本

格・条件 G1/サラブレッド3歳以上の牝馬
距離・コース 芝2400m(右回り・大外回り)/パリロンシャン競馬場(フランス・パリ)
開催時期 毎年9月。2026年は9月6日(日)のカタール・アークトライアルで施行
創設 1897年。フランス3歳牝馬三冠の最終戦としても知られる
位置づけ 凱旋門賞の前哨戦(アークレース8競走の1つ)。勝ち馬にワイルドカード
直近の勝ち馬 2026年:フレンドリーソウル(Friendly Soul、牝5。J.ドイル騎乗、J&T.ゴスデン厩舎)

創設は1897年で、レース名は1853年生まれの名繁殖牝馬に由来します。当初は3歳牝馬限定でしたが、2004年に3〜4歳、2006年に現在の3歳以上へと条件が広がりました。1971年のグループ制導入と同時にG1に格付けされています。2018年から2021年まではデスティナシオンフランス対象競走で、日本のオークス上位3頭に優先出走権が与えられていました。

アークトライアルとしての位置づけ

2026年のカタール・アークトライアルは9月6日(日)にパリロンシャンで行われました。凱旋門賞に直結する3鞍は、このヴェルメイユ賞(G1・3歳以上牝馬)、ニエル賞(G2・3歳)、フォワ賞(G2・4歳以上)。フランスギャロはこの3鞍を、シーズンを通した「アークレース」——勝てば凱旋門賞へのワイルドカードが出る8競走——の最終関門と位置づけています。2026年の勝ち馬は、ヴェルメイユ賞がフレンドリーソウル、ニエル賞がヴァランディール(Varandir)、フォワ賞が前年の凱旋門賞馬ダリズ(Daryz)でした。

ワイルドカードを得た馬は、凱旋門賞の出走申込が上限の24頭を超えても除外されず優先出走となり、登録料8,300ユーロが払い戻されます。まだ登録していない馬には、登録締切のあとであらためて15日間の登録期間が与えられます。つまりここを勝った牝馬は、そのまま本番に出てきやすい。凱旋門賞のアウトライトがこの日を境に大きく動くのは、そのためです。

パリロンシャン芝2400mの傾向

使われるのは大外回りコースで、凱旋門賞と同一の条件です。向正面には最大斜度2.4%の上り坂が続き、3コーナーを過ぎると一転して下り、残り1600m付近にかけて約600mで10mを下る大きな下り坂になります。この上って下るリズムに対応できるかが最初の関門です。

もう1つの名物がフォルスストレート(偽りの直線)。4コーナー手前に約250mの直線的な区間があり、ここを最後の直線と勘違いして仕掛けると、その先にもう一度コーナーが待っています。最終直線は平坦で約533m——東京競馬場の直線とほぼ同じ長さがあり、末脚の持続力が最後まで問われます。求められるのはスタミナ・馬場適性・仕掛けの我慢の3点です。

近年の勝ち馬

ヴェルメイユ賞 近年の勝ち馬
勝ち馬 騎手/調教師
2026年 フレンドリーソウル(Friendly Soul)牝5 J.ドイル/J&T.ゴスデン
2025年 アヴァンチュール(Aventure)4歳 M.ギヨン/C.フェルラン
2024年 ブルーストッキング(Bluestocking)4歳 R.ライアン/R.ベケット
2023年 ウォームハート(Warm Heart)3歳 J.ドイル/A.オブライエン
2022年 スウィートレディ(Sweet Lady)4歳 G.ブノワ/F-H.グラファール
2021年 テオナ(Teona)3歳 O.ペリエ/R.ヴァリアン

3歳・4歳・5歳と幅広い世代が勝っており、世代がはっきり偏るレースではありません。ただし2400mを牝馬同士で走る機会は欧州でも限られるため、ここでの走りは本番の距離適性を測る材料になります。

ベット目線での注目ポイント

  • 本番と同じ舞台であること。同じコース・同じ距離・同じ時期の馬場で走った結果なので、凱旋門賞のオッズに直接反映されます。ヴェルメイユ賞を見てから本番を買うか、その前に高い値段を押さえるかが最初の判断になります。
  • 牝馬は本番で斤量の恩恵を受ける。凱旋門賞では3歳牝馬55kg・4歳以上牝馬58kgと、同世代の牡馬より1.5kg軽く設定されています。牝馬の好走例が多いのはこの設計と無関係ではありません。
  • 馬場(Going)を先に見る。9月のパリはすでに雨の影響を受けやすく、力の要る馬場になった年は決着の質が変わります。
  • アウトライトはNRNBの有無を確認。回避が出た場合に返金されるかどうかは会社ごとに違います。

どのブックメーカーで賭けるか

ヴェルメイユ賞は欧州G1のなかでも扱いの広いレースで、競馬を扱うブックメーカーであればまず外しません。違いが出るのはアウトライトの出るタイミング、イーチウェイの払い方、そして前哨戦の取り扱いです。

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