競馬(G1)

凱旋門賞2026|10月4日の日程・日本馬とブックメーカーでの賭け方

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秋の欧州の芝コースを俯瞰したイメージ。金色に色づいた木立と白いラチ、奥に古いスタンドのシルエットが見える

凱旋門賞(Prix de l’Arc de Triomphe)は、毎年10月第1日曜にフランスのパリロンシャン競馬場で行われる芝2400mのG1で、ヨーロッパ最高峰の中距離チャンピオン決定戦です。総賞金500万ユーロは芝競走として世界最高額とされ、欧州各国のダービー馬やチャンピオンホースがこの1戦のために集結します。日本のファンにとってはいまだ勝てていない「悲願のレース」としても知られ、毎年のように有力馬が海を渡ります。このページでは、凱旋門賞の基本、パリロンシャン2400mコースの特徴、日本馬の挑戦史、そしてブックメーカーで賭けるうえでの注目ポイントを、開催年に左右されない「賭け方ガイド」としてまとめます。オッズ・出走馬・開催日は年ごと、また直前で変わります。賭ける前に必ず各ブックメーカーと主催者公式で最新情報をご確認ください。

凱旋門賞の基本

格・条件 G1/サラブレッド3歳以上の牡馬・牝馬(セン馬は出走不可)
距離・コース 芝2400m(右回り)/パリロンシャン競馬場(フランス・パリ)
開催時期 毎年10月の第1日曜(2026年は10月4日予定)
創設 1920年。第一次世界大戦後のフランス競馬再興を掲げて創設された国際競走
総賞金 500万ユーロ(芝競走として世界最高額とされる)
負担重量 3歳牡馬56.5kg/3歳牝馬55kg/4歳以上牡馬59.5kg/4歳以上牝馬58kg(2017年以降)
直近の勝ち馬 2025年:ダリズ(M.バルザローナ騎乗、3歳馬。G1初制覇)

開催地のパリロンシャン競馬場は1857年開設。2018年に大規模改修が完了し、それまでの「ロンシャン競馬場」から現在の名称に改称されました。凱旋門賞当日は前後にG1が組まれる「凱旋門賞ウィークエンド」として開催され、ヨーロッパの秋競馬最大の祭典になります。

2026年の凱旋門賞 — 日程と日本馬

芝コースに置かれた無人のスターティングゲートを正面から見たイメージ。ゲート番号などの表示は入れていない

2026年の第105回凱旋門賞は10月4日(日)、パリロンシャン競馬場の芝2400mで行われます。発走はJRAの発表で現地時間16時05分(日本時間23時05分)の予定です(この時刻は前年実績にもとづく予定で、変更されることがあります)。

2026年 凱旋門賞の開催概要
開催日 2026年10月4日(日)
発走予定 現地16:05/日本時間23:05(前年実績にもとづく予定時刻)
コース パリロンシャン競馬場 芝2400m
出走条件 3歳以上 牡・牝(セン馬は出走不可)
総賞金 500万ユーロ

フランスギャロが5月20日に発表した登録は5か国73頭。内訳はフランス27頭、イギリス21頭、アイルランド12頭、日本7頭、ドイツ6頭で、日本は仏・英・愛に次ぐ4番目の登録数です。

JRAが5月21日に公表した所属馬7頭は次のとおりです。

2026年凱旋門賞に登録したJRA所属馬(JRA 2026年5月21日発表)
馬名 性齢 調教師(所属)
アドマイヤテラ 牡5 友道 康夫(栗東)
アロヒアリイ 牡4 田中 博康(美浦)
ジュウリョクピエロ 牝3 寺島 良(栗東)
シンエンペラー 牡5 矢作 芳人(栗東)
ビザンチンドリーム 牡5 坂口 智康(栗東)
フォーエバーヤング 牡5 矢作 芳人(栗東)
メイショウタバル 牡5 石橋 守(栗東)

ただし登録は出走ではありません。JRAが馬券発売の告知(7月27日)で「出走予定のJRA所属馬」として名前を挙げているのは、アドマイヤテラとメイショウタバルの2頭だけです(同日現在)。凱旋門賞は登録から本番までに回避が相次ぐレースなので、残る5頭は候補として見ておくのが正確で、顔ぶれが確定するのは前日の枠順発表の段階になります。

前哨戦の結果(9月6日) — ダリズがフォワ賞を快勝

本番のおよそ4週間前にあたる9月6日(日)、同じパリロンシャンで「カタール・アークトライアル」の3鞍が行われました。凱旋門賞に直結するのはヴェルメイユ賞(G1・3歳以上牝馬)、ニエル賞(G2・3歳)、フォワ賞(G2・4歳以上)。同じコースを同じ時期に走った結果がそのままオッズに反映されるため、アウトライトの値段はこの日を境に動きます。馬場は稍重でした。

2026年 カタール・アークトライアル 3鞍の結果(9月6日・パリロンシャン芝2400m)
レース 勝ち馬(騎手/調教師) タイム・着差
フォワ賞(G2・4歳以上) ダリズ(Daryz)牡4/M.バルザローナ・F-H.グラファール 2分30秒89/1馬身3/4
ニエル賞(G2・3歳) ヴァランディール(Varandir)/M.バルザローナ・F-H.グラファール 2分25秒70/1馬身1/4
ヴェルメイユ賞(G1・3歳以上牝馬) フレンドリーソウル(Friendly Soul)牝5/J.ドイル・J&T.ゴスデン 2分25秒46/3/4馬身

最大の注目はフォワ賞を勝ったダリズです。2025年の凱旋門賞を勝った馬がそのまま同じ舞台の前哨戦に戻り、単勝1.4倍の1番人気に応えて4頭立てを1馬身3/4差で制しました。連覇が達成されればエネイブル(2017・2018年)以来になります。3歳戦のニエル賞は、アイルランドダービー馬ベンヴェヌート・チェッリーニ(Benvenuto Cellini)が単勝1.8倍で5着に沈み、ヴァランディールが7頭立てを差し切りました。フォワ賞とニエル賞を同じ厩舎・同じ馬主・同じ騎手で連勝した形です。牝馬のヴェルメイユ賞は、フレンドリーソウルが逃げ切って2分25秒46というレース史上最速の勝ち時計を記録しました。3鞍いずれにも日本調教馬の出走はありませんでした。

フランスギャロはこの3鞍を、シーズンを通した「アークレース」——勝てば凱旋門賞へのワイルドカードが出る8競走——の最終関門と位置づけています。ワイルドカードを得た馬は、出走申込が上限の24頭を超えても除外の対象にならず優先出走となり、登録料8,300ユーロが払い戻されます。まだ登録していない馬には、登録締切のあとであらためて15日間の登録期間が与えられます。ここを勝った馬は本番に出てきやすい、ということです。2026年はこの3頭がワイルドカードを手にしました。

アークレースの残る5鞍は、5月31日のフランスダービー(シャンティイ)、6月14日のディアヌ賞(同)、7月5日のサンクルー大賞、7月14日のパリ大賞典(パリロンシャン)、8月23日のジャンロマネ賞(ドーヴィル)。アークトライアルは、ここまでにワイルドカードを取れなかった馬にとっての最後の機会にあたります。

前哨戦が終わったいま、残る不確定要素は出走メンバーの確定と馬場です。凱旋門賞は登録から本番までに回避が相次ぐレースなので、前売りで買う場合は回避時の扱い——後述のNRNB条項の有無——を先に確認してください。顔ぶれが確定するのは前日の枠順発表の段階です。

凱旋門賞の特徴・見どころ

  • 3歳馬が斤量で優遇される — 3歳牡馬56.5kgに対し4歳以上の牡馬は59.5kg。3kgもの斤量差があり、成長途上の3歳馬が古馬の一線級を負かす構図が生まれやすいレースだと語られてきました。直近2025年もフランスの3歳馬ダリズが勝っています。ただし、この「3歳有利」がいまも効いているかは数えて確かめる価値があります104回分を集計した結果は下にまとめました
  • セン馬は出走できない — 生殖能力のない騸馬に出走資格がないため、他国の主要G1で活躍していてもこの1戦だけは狙えない馬がいます。有力馬の去就を読むうえで見落としやすいポイントです。
  • 秋のヨーロッパ、重い馬場 — 10月のパリは雨が多く、力の要る馬場になる年が珍しくありません。日本の速い決着に強い馬がそのまま通用するとは限らず、馬場発表(Going)は直前の最重要チェック項目です。
  • 欧州の頂点が一堂に会する — 英・愛・仏のダービー馬やキングジョージ組、凱旋門賞トライアル(フォワ賞・ニエル賞・ヴェルメイユ賞)からの臨戦馬が集まり、世代・国境を越えた実力比べになります。

パリロンシャン芝2400mコースの傾向

凱旋門賞が使う芝2400mは右回りの外回りコースで、高低差が最大の特徴です。スタート後の約400mは平坦。向正面では最大斜度2.4%の上り坂が続き、3コーナーを過ぎると一転して下りに入り、残り1600m付近にかけて約600mで10mを下る大きな下り坂を駆け下ります。この上って下るリズムに対応できるかどうかが、平坦なコースに慣れた日本の馬にとって最初の関門になります。

もうひとつの名物がフォルスストレート(偽りの直線)。4コーナー手前で約250mほど直線的に走る区間があり、ここを「もう直線だ」と勘違いして仕掛けると、その先にもう一度コーナーが待っています。仕掛けどころを誤ると最後の坂ならぬ長い直線で脚が上がる——これが凱旋門賞で毎年のように見られる光景です。最後の直線そのものは平坦で、距離は約533m。東京競馬場の直線とほぼ同じ長さがあり、末脚の持続力が最後まで問われます

求められる適性はスタミナ・馬場適性・仕掛けの我慢の3点。スタート直後は馬群が密集してポジション争いが激しく、道中でロスなく流れに乗れるかどうかも軽視できません。

日本馬の挑戦史 — いまだ届かない悲願

凱旋門賞は、日本競馬にとってまだ一度も勝てていないタイトルです。最高着順は2着で、達成したのは3頭。

  • エルコンドルパサー(1999年・2着) — 不良馬場のなか半馬身差の惜敗。「勝ち馬が2頭いた」と評され、レーティング134を与えられました。
  • ナカヤマフェスタ(2010年・2着) — 宝塚記念からの臨戦。前哨戦フォワ賞2着を経て本番でも2着に食い込みました。
  • オルフェーヴル(2012年・2013年ともに2着) — ゴール寸前まで先頭に立ちながら、2年続けて惜敗。日本馬でただ1頭、2度の2着を記録しています。

また、2006年に3着入線したディープインパクトは、レース後の検査で禁止薬物イプラトロピウムが検出され、フランス・ギャロにより失格となりました。調教中の吸入治療に使われた薬剤を馬房で摂取した可能性が指摘され、調教師に制裁金が科されています。

直近2025年は日本から3頭が参戦し、最先着はビザンチンドリームの5着。ダービー馬クロワデュノールは14着、アロヒアリイは16着でした。2着4回・勝利0という戦績そのものが、このレースの難しさと日本のファンの熱量を物語っています。

JRAの発売と、ブックメーカーのオッズは別物

2枚のガラスパネルの対比イメージ。左は動かない金属の棒(固定オッズ)、右はまだ揺れている液体の水面(締切後に決まるプール方式)を表している

凱旋門賞はJRAが馬券を発売する数少ない海外レースのひとつです。ただしこれは日本国内向けの発売で、しかもオッズの成り立ちがブックメーカーとまったく違います。この違いを知らないまま「凱旋門賞のオッズ」という一語で比べると、話が噛み合いません。

JRA自身が発売告知にこう書いています——「独立プール方式での発売のため日本国内独自のオッズとなります」。つまり日本で売れた分だけで別のプールを作り、その中で配当を計算します。現地フランスのPMU(パリミュチュエル)とも、欧州ブックメーカーの固定オッズとも、同じ馬の数字が一致しません。

プール方式にはもうひとつ、賭ける前から取り分が決まっているという性質があります。JRAの払戻率は競馬法施行規則で式別ごとに定められており(2014年6月7日以降)、凱旋門賞で発売される7式別では次のとおりです。

JRAの式別ごとの払戻率と控除率(凱旋門賞で発売される7式別)
式別 払戻率 JRAの取り分(控除率)
単勝 80.00% 20.00%
複勝 80.00% 20.00%
馬連 77.50% 22.50%
ワイド 77.50% 22.50%
馬単 75.00% 25.00%
3連複 75.00% 25.00%
3連単 72.50% 27.50%

同じ100円でも、単勝なら80円が払戻の原資に回り、3連単では72円50銭しか回りません。取り分は20.0%から27.5%へ、1.375倍になります。当たり外れとは無関係に、買い方を選んだ時点で手数料が4割近く重くなっているということです(枠連とWIN5はこのレースでは発売されません)。

公平を期すために書いておくと、固定オッズ側の取り分(オーバーラウンド)は公表されず、会社ごと・マーケットごとに違います。頭数の多いアウトライトではパリミュチュエルの控除率を上回ることもあり、「ブックメーカーのほうが必ず安い」とは言えません。海外在住の読者にとって効いてくるのは、控除率の大小よりも下に挙げる仕組みの違いのほうです。

海外にお住まいの読者にとって実務的に重要なのは、JRAの発売は国内の投票口座を前提にした仕組みで、海外からは使えないのが普通だという点です。したがって選択肢は固定オッズのブックメーカーになります。ここには、パリミュチュエルに慣れていると見落とす特有のルールが3つあります。

  • 価格は賭けた瞬間に確定します。10.00で取れば、その後どれだけ人気になっても払戻は10.00基準。逆に直前に評価が上がっても自分のオッズは上がりません。「いつ賭けるか」がJRAにはない判断として発生します。
  • アンティポスト(前売り)は、出走取消でも返金されないのが原則です。数か月前の高いオッズを取れるかわりに、その馬が回避したら賭け金は戻りません。例外は「NRNB(Non-Runner No Bet/出走取消なら返金)」と明示されている期間だけで、多くの会社は枠順確定に近づいてからこの条件に切り替えます。回避の多い凱旋門賞では、この表記の有無が値段そのものより効くことがあります。
  • イーチウェイの条件は会社ごとに違います。「何着までを対象にするか(3着まで/4着まで)」と「オッズの何分の1を払うか(1/4・1/5など)」は、頭数やレースによって変わります。同じ馬に同じ金額を賭けても、会社が違えば戻ってくる額が変わるということです。

固定オッズとパリミュチュエルの違いそのものは競馬の賭け方ガイドで詳しく解説しています。

「3歳馬有利」は本当か — 104回を数えた

2頭の競走馬を横から描いた図。手前の馬の背には低い板の山、奥の馬の背にはずっと高い板の山が積まれている — 3歳馬と4歳以上で背負う斤量が違うことを表した図

凱旋門賞の予想でいちばん繰り返される話が「3kgの斤量差があるから3歳馬が有利」です。オッズにもそう織り込まれます。ただ、これがいまどれくらい効いているのかを数字で置いている日本語の記事は見当たらないので、1920年の第1回から2025年までの全104回(1939・1940年は戦争で不施行)の優勝馬の年齢を数えました

集計期間 3歳馬の優勝 4歳以上の優勝
全104回(1920〜2025年) 62回/59.6% 42回/40.4%
直近30回(1996〜2025年) 18回/60.0% 12回/40.0%
直近20回(2006〜2025年) 10回/50.0% 10回/50.0%
直近10回(2016〜2025年) 3回/30.0% 7回/70.0%

長期の平均で見れば「3歳有利」は事実です。104回のうち62回、6割が3歳馬。これは他のG1では見られない偏りで、斤量差の効果と考えて矛盾しません。

ところが直近10回に絞ると3勝しかありません。2016年以降で3歳馬が勝ったのは2017年エネイブル、2023年エースインパクト、2025年ダリズの3回だけ。残り7回は4歳が5回(2016年ファウンド、2018年エネイブル、2020年ソットサス、2021年トルカータータッソ、2024年ブルーストッキング)、5歳が2回(2019年ヴァルトガイスト、2022年アルピニスタ)です。

ここは慎重に読む必要があります。長期の6割という確率のもとで10回中3回以下になる確率を計算すると約5.8%。珍しくはあるものの、偶然の範囲を出たとは言い切れない水準です。「3歳有利が終わった」と断定できる数字ではありません。実際、直近3回のうち2回(2023年・2025年)は3歳馬が勝っています。

ではベットにどう使うか。言えるのは次の2点です。

  • 「3歳+斤量差」だけを理由に短いオッズを受け入れる根拠は薄い。直近20回で見れば3歳と古馬はちょうど10勝ずつで、五分です。斤量差はすでにオッズに織り込まれているので、そこに上乗せして買う理由にはなりません。
  • 逆に、古馬が過小評価されているなら妙味になりうる。直近10回の勝ち馬は7頭が4歳以上で、うち2頭は5歳。前年の実績馬が「今年は斤量が重いから」という理由だけで人気を落としているなら、そこは見る価値があります。

集計の出典は凱旋門賞の歴代優勝馬一覧で、直近10回分の年齢は個別の年度記事とフランスギャロの公式レポートでも突き合わせて一致を確認しています。

この読み方が使えるのは、実際のアウトライトのオッズを横に並べたときだけです。凱旋門賞のオッズは数か月前から動きますので、22BETの競馬アウトライトボンズカジノで、いま3歳馬と古馬にどんな値段が付いているかを先に見ておくと判断が早くなります。

ベット目線での注目ポイント

凱旋門賞は世界的な注目レースのため、海外ブックメーカーでは数か月前からアウトライト(優勝馬予想)オッズが提示されるのが一般的です。夏の欧州G1の結果を受けて評価が大きく動くため、早い段階のオッズと直前のオッズがまったく違う顔になることもあります。

  • 優勝馬(アウトライト) — 基本のマーケット。前哨戦(フォワ賞・ニエル賞・ヴェルメイユ賞)やキングジョージの結果が評価に直結します。
  • 3歳馬か古馬か — 長期では3歳馬が6割を勝っていますが、直近10回では3回だけです。人気を集めているのが3歳馬か古馬かで妙味は変わりますが、斤量差そのものは既にオッズに入っていると考えるほうが実態に近くなります。
  • 馬場適性の見極め — 雨が降って重い馬場になると、時計勝負に強い馬より力の要る馬場をこなせる馬が浮上します。直前の天候とGoing発表はオッズを読むうえで最重要の変数です。
  • 日本馬のオッズ — 日本馬は知名度から人気を集めやすい一方、実際の結果は上記の通り。人気とオッズの関係を冷静に見ることが、このレースではとくに重要になります。
  • 馬券の種類(基礎知識) — 単勝・複勝・馬連・3連単といった買い方の基本は競馬の賭け方ガイドで解説しています。

凱旋門賞ウィークエンド — 同じ2日間に組まれるG1

凱旋門賞は単独開催ではありません。10月3日(土)と4日(日)の2日間がひとつの開催で、各日9鞍が30分間隔で組まれます。土曜の第1レースは現地13時23分、日曜は13時40分発走で、凱旋門賞(第105回)は日曜の現地16時05分。同じ週末にG1が並ぶので、アウトライトを1鞍だけ買うより、週末単位で組み立てるほうがこのカードには合っています。

2026年 凱旋門賞ウィークエンドのG1(フランスギャロ発表の番組表より)
レース 距離・条件
10月3日(土) ロワイヤリュー賞 芝2,800m・3歳以上牝馬
10月3日(土) カドラン賞 芝4,000m・4歳以上
10月4日(日) ジャン=リュック・ラガルデール賞 芝1,400m・2歳
10月4日(日) マルセル・ブサック賞 芝1,600m・2歳牝馬
10月4日(日) アベイ・ド・ロンシャン賞 芝1,000m・2歳以上
10月4日(日) 凱旋門賞 芝2,400m・3歳以上

距離の幅がそのまま見どころです。土曜のカドラン賞は芝4,000mというヨーロッパ最長クラスのステイヤー戦、日曜のアベイ賞は逆に芝1,000mの直線スプリント。同じ馬場、同じ2日間で、ステイヤーとスプリンターの欧州王者が並んで決まります。2歳戦のラガルデール賞とブサック賞は翌年のクラシック戦線の入口にあたるので、来年の3歳世代を先に見ておく、という買い方もできます。

他の国際G1との関係

凱旋門賞はヨーロッパの秋を締めくくる一戦であり、この後に世界の主要G1が続きます。その前段にあたるのが7月のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(アスコット・芝約2,400m)で、同じ距離帯の欧州チャンピオンを決める夏の一戦です。ここを使った馬がそのまま秋の凱旋門賞に向かう例は多く、夏の時点での序列を確認しておく意味があります。11月にはオーストラリアのメルボルンカップ、日本では国際招待のジャパンカップ、12月には香港国際競走と、秋から冬にかけて国際レースが世界を巡ります。凱旋門賞で好走した欧州馬がそのままジャパンカップへ、という流れも珍しくありません。世界各国の競馬の全体像は世界の競馬ガイドにまとめています。日本国内の長距離G1については天皇賞(春)の賭け方ガイドもあわせてどうぞ。

どのブックメーカーで賭けるか

凱旋門賞のような国際的な注目レースは、競馬を扱うブックメーカーであればまず外しません。問題は「どこでも同じ」ではないことです。アンティポストの条件、イーチウェイの払い方、そして前哨戦の取り扱いは会社ごとに違います。ライセンスと入出金を確認できるサイトから、このレースで見ておきたい点を添えて挙げます。取り扱いマーケットとボーナス内容は変わることがあるため、賭ける前に各公式サイトでご確認ください。

複数の会社に口座があると、このレースでは有利に働きます。同じ馬でもオッズに差が出ますし、NRNBに切り替わるタイミングも揃いません。各社の比較はブックメーカーおすすめ比較、競馬の基本的な賭け方は競馬の賭け方ガイドにまとめています。

賭けるうえでの注意点

  • オッズと出走馬は直前まで動きます。凱旋門賞は登録段階から本番までに回避が相次ぐレースです。ベット直前に必ず最新の出走表とオッズを確認してください。
  • 馬場(Going)を最優先で確認。10月のパリは雨の可能性が高く、馬場状態ひとつで有力馬の評価が入れ替わります。
  • 知名度とオッズは別物です。日本馬・話題馬は人気が先行しがちです。オッズが実力に見合っているかを冷静に見極めてください。
  • 大勝した年は税金の確認を。年間の的中利益が大きくなった場合はブックメーカーの税金ガイドをご覧ください。

ギャンブルは各国・地域の法定年齢以上、余剰資金の範囲で。オンラインカジノ・ブックメーカーの利用可否は国・地域によって異なります。当サイトは世界中の日本語話者に向けた情報サイトであり、必ずお住まいの国・地域の法律をご確認ください。詳しくは責任あるギャンブルについてへ。

よくある質問

凱旋門賞は本当に3歳馬が有利なのですか?

長期で見れば有利です。1920年の第1回から2025年までの全104回(1939・1940年は不施行)を数えると、3歳馬の優勝は62回で59.6%を占めます。ただし直近10回(2016〜2025年)に絞ると3歳馬の優勝は3回だけで、残る7回は4歳が5回・5歳が2回でした。長期の6割という確率のもとで10回中3回以下になる確率は約5.8%なので、偶然の範囲を出たとは言い切れませんが、「3歳+斤量差」だけを理由に短いオッズを受け入れる根拠は薄くなっています。

直近10年の凱旋門賞は何歳の馬が勝っていますか?

2016年ファウンド(4歳)、2017年エネイブル(3歳)、2018年エネイブル(4歳)、2019年ヴァルトガイスト(5歳)、2020年ソットサス(4歳)、2021年トルカータータッソ(4歳)、2022年アルピニスタ(5歳)、2023年エースインパクト(3歳)、2024年ブルーストッキング(4歳)、2025年ダリズ(3歳)です。3歳3回・4歳5回・5歳2回という内訳になります。

凱旋門賞のアンティポスト(前売り)で気をつけることは?

原則として出走取消でも返金されない点です。数か月前の高いオッズを取れるかわりに、その馬が回避したら賭け金は戻りません。例外は「NRNB(Non-Runner No Bet/出走取消なら返金)」と明示されている期間だけで、多くの事業者は枠順確定に近づいてからこの条件に切り替えます。凱旋門賞は登録から本番までに回避が相次ぐレースなので、この表記の有無がオッズの値段そのものより効くことがあります。

2026年の凱旋門賞はいつ開催されますか?

2026年10月4日(日)、パリロンシャン競馬場の芝2400mで行われます。発走はJRAの発表で現地時間16時05分(日本時間23時05分)の予定です。ただしこの時刻は前年実績にもとづく予定であり、変更される場合があります。

2026年の凱旋門賞に日本馬は出走しますか?

JRAは5月21日に所属馬7頭の登録を公表しました。アドマイヤテラ(牡5・友道康夫厩舎)、アロヒアリイ(牡4・田中博康厩舎)、ジュウリョクピエロ(牝3・寺島良厩舎)、シンエンペラー(牡5・矢作芳人厩舎)、ビザンチンドリーム(牡5・坂口智康厩舎)、フォーエバーヤング(牡5・矢作芳人厩舎)、メイショウタバル(牡5・石橋守厩舎)の7頭です。ただし7月27日の馬券発売告知で「出走予定のJRA所属馬」として名前が挙がっているのはアドマイヤテラとメイショウタバルの2頭だけで、残る5頭は現時点では候補です。顔ぶれが確定するのは前日の枠順発表の段階になります。

ブックメーカーのオッズとJRAのオッズはなぜ違うのですか?

そもそも仕組みが違うからです。JRAの海外レース発売は独立プール方式で、JRA自身が「日本国内独自のオッズとなります」と明記しています。日本で売れた分だけでプールを作り、締切後に配当が決まる方式です。一方ブックメーカーは固定オッズで、賭けた瞬間に価格が確定します。同じ馬でも数字が一致しないのはこのためです。

アンティポスト(前売り)で買った馬が出走を取り消したらどうなりますか?

原則として賭け金は返金されません。数か月前の高いオッズを取れるかわりに、回避のリスクを自分で負うのがアンティポストです。例外は「NRNB(Non-Runner No Bet/出走取消なら返金)」と明示されている期間で、多くのブックメーカーは枠順確定が近づいてからこの条件に切り替えます。回避の多い凱旋門賞では、この表記の有無を先に確認してください。

日本馬はこれまで凱旋門賞で勝ったことがありますか?

ありません。最高着順は2着で、エルコンドルパサー(1999年)、ナカヤマフェスタ(2010年)、オルフェーヴル(2012年・2013年)の3頭が記録しています。2006年にはディープインパクトが3着入線後に禁止薬物の検出で失格となりました。2025年は日本から3頭が出走し、最先着はビザンチンドリームの5着でした。

凱旋門賞の前哨戦にはどんなレースがありますか?

2026年は9月6日(日)に、本番と同じパリロンシャンで「カタール・アークトライアル」として組まれます。凱旋門賞に直結する3鞍はヴェルメイユ賞(G1・3歳以上牝馬)、ニエル賞(G2・3歳)、フォワ賞(G2・4歳以上)です。フランスギャロはこの3鞍の勝ち馬に凱旋門賞への追加登録権(ワイルドカード、12万ユーロ相当の登録料免除)を与えているため、勝った馬は本番に出てきやすくなります。同じコースを使うぶん結果がそのままオッズに反映されるので、前哨戦を見てから賭けるか、前売りで先に価格を押さえるかが最初の判断になります。

2026年の凱旋門賞には何頭が登録していますか?

フランスギャロが5月20日に発表した登録は5か国73頭です。内訳はフランス27頭、イギリス21頭、アイルランド12頭、日本7頭、ドイツ6頭で、日本は仏・英・愛に次ぐ4番目の登録数になります。登録は出走を意味しないため、実際の頭数は本番までに大きく減ります。

JRAが発売する凱旋門賞の馬券は、手数料(控除率)がどれくらいですか?

式別によって20.0%から27.5%まで違います。JRAの払戻率は競馬法施行規則で定められており(2014年6月7日以降)、単勝・複勝が80.00%、馬連・ワイドが77.50%、馬単・3連複が75.00%、3連単が72.50%です。つまり同じ100円でも単勝なら80円、3連単なら72円50銭しか払戻の原資に回りません。控除率でいえば20.0%が27.5%へ、1.375倍になります。凱旋門賞ではこの7式別が発売され、枠連とWIN5は発売されません。