競馬(G1)

フォワ賞2026|ダリズが快勝・日本馬が勝ってきた凱旋門賞トライアル

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9月の欧州の芝コース。下り坂から直線に入る古馬の一団を斜め前から捉えたイメージ

フォワ賞(Prix Foy)は、パリロンシャン競馬場で行われる4歳以上・芝2400mのG2です。距離もコースも凱旋門賞とまったく同じで、開催は本番の約4週間前。フランスギャロが「カタール・アークトライアル」と名づけた3鞍のうち、古馬が向かう1鞍にあたります。そして日本の競馬ファンにとっては、日本調教馬が実際に勝ってきた前哨戦です——オルフェーヴルが2012年と2013年に連勝し、2021年にディープボンド、2025年にビザンチンドリームが勝っています。2026年は9月6日に行われ、前年の凱旋門賞馬ダリズが勝ちました。このページでは、2026年の結果、レースの基本、日本馬の戦績、コースの傾向、そしてブックメーカーで賭けるときの見どころをまとめます。

2026年の結果 — ダリズが凱旋門賞連覇へ前進

秋の欧州の芝コースで、後続を離した1頭がゴールへ向かうイメージ。稍重の馬場と白いラチが見える

2026年のフォワ賞は9月6日(日)、稍重のパリロンシャン芝2400mで行われ、ダリズ(Daryz、牡4)が1馬身3/4差で快勝しました。鞍上はM.バルザローナ、管理はF-H.グラファール厩舎、馬主はアガ・カーン・スタッドです。ダリズは2025年の凱旋門賞を勝った現役のアーク馬で、この日は単勝1.4倍の圧倒的1番人気に推されていました。勝ち時計は2分30秒89です。

2026年 カタール・フォワ賞(G2・芝2400m・4頭立て)
着順 馬名(騎手) タイム/着差
1着 ダリズ(Daryz)/M.バルザローナ 2分30秒89
2着 ベイシティローラー(Bay City Roller)/O.マーフィー 1馬身3/4
3着 ウトレッド(Uthred)/C.デムーロ 3馬身1/2
4着 クエストフォーマジック(Quest for Magic)/T.バシュロ 11馬身

出走はわずか4頭。人気馬が前に行かせてもらい、直線で後続を突き放すという、頭数の少ないG2らしい決着でした。グラファール調教師は本番へ向けた仕上がりに手ごたえを示しており、ダリズは10月4日の凱旋門賞連覇に向かいます。連覇が達成されれば2017・2018年のエネイブル以来です。なお2026年のフォワ賞に日本調教馬の出走はありませんでした。

フォワ賞の基本

格・条件 G2/サラブレッド4歳以上の牡・牝
距離・コース 芝2400m(右回り・大外回り)/パリロンシャン競馬場(フランス・パリ)
開催時期 毎年9月。2026年は9月6日(日)のカタール・アークトライアルで施行
創設 1955年。当初の名称はアンリ・フォワ賞(Prix Henri Foy)
位置づけ 凱旋門賞の前哨戦(アークレース8競走の1つ)。勝ち馬にワイルドカード
直近の勝ち馬 2026年:ダリズ(Daryz、牡4。M.バルザローナ騎乗、F-H.グラファール厩舎)

日本馬が勝ってきた前哨戦

フォワ賞が日本で名前を知られているのは、ここを勝った日本調教馬が実際にいるからです。2012年から2026年までの15回のうち、4回を日本調教馬が勝っています

フォワ賞を勝った日本調教馬
馬名 騎手/調教師
2012年 オルフェーヴル(Orfevre)4歳 C.スミヨン/池江泰寿
2013年 オルフェーヴル(Orfevre)5歳 C.スミヨン/池江泰寿
2021年 ディープボンド(Deep Bond)4歳 C.デムーロ/大久保龍志
2026年 ダリズ(Daryz)牡4 M.バルザローナ/F-H.グラファール
2025年 ビザンチンドリーム(Byzantine Dream)4歳 O.マーフィー/坂口智康

オルフェーヴルは2012年・2013年とフォワ賞を連勝し、いずれも本番の凱旋門賞で2着に入りました。前哨戦を勝っても本番は別物という、このレースの見方を最もよく表す例です。日本馬は本番を4回2着しており、そのうち2回がフォワ賞を勝った直後でした。

アークトライアルとしての位置づけ

2026年のカタール・アークトライアルは9月6日(日)にパリロンシャンで行われました。凱旋門賞に直結する3鞍は、このフォワ賞(G2・4歳以上)、ニエル賞(G2・3歳)、そしてヴェルメイユ賞(G1・3歳以上牝馬)。年齢と性別で入口が3つに分かれているのがこの日の組み立てで、古馬の牡馬が向かうのがフォワ賞です。2026年はフォワ賞をダリズ、ニエル賞をヴァランディール(Varandir)、ヴェルメイユ賞をフレンドリーソウル(Friendly Soul)が制し、3鞍のうち2鞍をグラファール厩舎・アガ・カーン・スタッドの馬が勝ちました

フランスギャロはこの3鞍を、シーズンを通した「アークレース」——勝てば凱旋門賞へのワイルドカードが出る8競走——の最終関門と位置づけています。ワイルドカードを得た馬は、凱旋門賞の出走申込が上限の24頭を超えても除外されず優先出走となり、登録料8,300ユーロが払い戻されます。まだ登録していない馬には、登録締切のあとであらためて15日間の登録期間が与えられます。ここを勝った馬は、そのまま本番に出てきやすいということです。

パリロンシャン芝2400mの傾向

凱旋門賞と同じ大外回りコースが使われます。向正面には最大斜度2.4%の上り坂が続き、3コーナーを過ぎると一転して下り、残り1600m付近にかけて約600mで10mを下る大きな下り坂になります。この上って下るリズムに対応できるかが最初の関門です。

もう1つの名物がフォルスストレート(偽りの直線)。4コーナー手前に約250mの直線的な区間があり、ここを最後の直線と勘違いして仕掛けると、その先にもう一度コーナーが待っています。最終直線は平坦で約533m——東京競馬場の直線とほぼ同じ長さがあり、末脚の持続力が最後まで問われます。

本番と同じ舞台を4週間前に走るため、馬場への慣れと、この起伏をこなせるかの答え合わせがここで一度出ます。日本の平坦なコースで結果を出してきた馬にとって、フォワ賞は本番前の唯一の実戦テストになります。

近年の勝ち馬

フォワ賞 近年の勝ち馬
勝ち馬 騎手/調教師
2026年 ダリズ(Daryz)牡4 M.バルザローナ/F-H.グラファール
2025年 ビザンチンドリーム(Byzantine Dream)4歳 O.マーフィー/坂口智康
2024年 イレジーン(Iresine)7歳 M.ヴェロン/J-P.ゴーヴァン
2023年 プラスデュカルーゼル(Place Du Carrousel)4歳 M.バルザローナ/A.ファーブル
2022年 イレジーン(Iresine)5歳 M.ヴェロン/J-P.ゴーヴァン
2021年 ディープボンド(Deep Bond)4歳 C.デムーロ/大久保龍志

イレジーンが5歳と7歳で2勝しているのがこのレースの性格をよく表しています。4歳以上の古馬限定戦なので、中距離G1の一線級というよりこの条件で走り慣れた馬が繰り返し好走する構図になりやすい。2023年に勝ったプラスデュカルーゼルは、前年に3歳でオペラ賞(G1)を勝った牝馬でした。

ベット目線での注目ポイント

  • 本番のオッズが動く日。同じコース・同じ距離・同じ時期の馬場での結果なので、凱旋門賞のアウトライトはこの日を境に大きく動きます。待てば情報が増えるかわりにオッズは縮み、先に買えば高い値段を取れるかわりに回避のリスクを引き受けます。
  • 前哨戦を勝った馬が本番も勝つとは限らない。オルフェーヴルは2年続けてフォワ賞を勝って本番2着でした。ここでの勝ち方より、どういう競馬で勝ったかを見るほうが本番の材料になります。
  • 頭数が少なく、値段が詰まりやすい。G2で出走頭数も限られるため、有力馬のオッズはかなり短くなります。イーチウェイの着順条件は事前に確認してください。
  • 馬場(Going)を先に見る。9月のパリはすでに雨の影響を受けやすく、力の要る馬場になった年は決着の質が変わります。

どのブックメーカーで賭けるか

フォワ賞はG2ですが、凱旋門賞の前哨戦として海外でも注目度が高く、競馬を扱うブックメーカーであれば単勝は並びます。会社ごとに違うのはマーケットの数と、本番のアウトライトをこの日の前後でどう動かすかです。

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