ボートレースオールスター(笹川賞)とは?2027年の日程・ファン投票の仕組みと大村水面の読み方
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ボートレースオールスターは、競艇のSG8競走のなかでただひとつ、出場選手がファン投票で決まる大会です。正式名称は笹川賞競走。賞金でも勝率でも着順点でもなく、ファンが選んだ選手が水面に並びます。
2027年の第54回は5月25日から30日まで、ボートレース大村(ナイター開催)。大村での開催は12年ぶり2回目です。このページでは、オールスターという大会がなぜ他のSGと性格が違うのか、投票の仕組みはどうなっているのか、そして2027年の舞台になる大村水面をどう読むかを、BOAT RACEオフィシャルウェブサイトが公表しているデータをもとに整理します。
2027年(第54回)の日程と開催場
| 開催期間 | 2027年5月25日〜30日/6日間 |
|---|---|
| 開催場 | ボートレース大村(長崎県大村市)/ナイター開催 |
| グレード | SG(スペシャルグレード) |
| 正式名称 | 笹川賞競走 |
| 優勝賞金 | 4,200万円 |
| 出場選手の決め方 | ファン投票(+選考委員会推薦) |
開催地はBOAT RACEオフィシャルウェブサイトが2026年7月9日に公告した令和9年度のSG・プレミアムG1開催地決定によるものです。同じ公告では、2027年度のSG8競走が次のように決まっています。
| ボートレースオールスター(第54回) | 大村(ナイター)/5月25〜30日 |
|---|---|
| グランドチャンピオン(第37回) | 津/6月22〜27日 |
| オーシャンカップ(第32回) | 下関(ナイター)/7月27日〜8月1日 |
| ボートレースメモリアル(第73回) | 若松(ナイター)/8月24〜29日 |
| ボートレースダービー(第74回) | 多摩川/10月26〜31日 |
| チャレンジカップ(第30回) | 芦屋/11月23〜28日 |
| グランプリ(第42回) | 住之江(ナイター)/12月14〜19日 |
| ボートレースクラシック(第63回) | 児島/2028年3月21〜26日 |
出場資格は「人気」— 競技成績で選ばない唯一のSG
オールスターの出場選手は、年明けに実施されるファン投票で決まります。ここがこの大会の核心です。ほかのSGはどれも競技成績を物差しにしていますが、オールスターだけは「どれだけ票を集めたか」で出場が決まります。
当サイトで解説している4つのSGの選考基準を並べると、その特異さがはっきりします。
| 大会 | 選考の物差し | 問われるもの |
|---|---|---|
| ボートレースオールスター | ファン投票の得票数 | ファンからの人気・注目度 |
| ボートレースメモリアル | 全国24場からの推薦(各2名が原則) | 各水面での評価・地元からの信頼 |
| グランプリ | その年の獲得賞金ランキング上位18人 | 1年で稼いだ額 |
| オーシャンカップ | G1・G2の優勝戦での着順点の上位者 | 大舞台の決勝に残る再現性 |
| ボートレースダービー | 1年間(8月〜翌7月)の勝率上位者 | すべてのレースを通した勝ち切る力 |
この違いは出走メンバーの顔ぶれに直接出ます。賞金や勝率で選ぶ大会は、当然ながらその1年で結果を出した選手が並びます。一方オールスターには、成績が少し落ちていても支持を集め続けているベテランや、まだ実績は薄いが人気のある若手・女子選手が入ってきます。「今いちばん強い18人」ではなく「今いちばん見たい選手たち」を集めるのがこの大会です。
もっとも、投票対象そのものにはA1級を軸とした条件がかけられており、まったくの人気投票にはならないよう設計されています。実際、選ばれる大半はトップクラスの選手です。
2026年の投票はこう行われた

直近の第53回(2026年)を具体例に見ると、仕組みがつかめます。BOAT RACEオフィシャルウェブサイトの発表によれば、投票は2026年1月23日から2月20日まで、インターネットとスマートフォンによる方法で実施され、出場選手は3月7日に公表されました。
| ファン投票(男子) | 41名 |
|---|---|
| ファン投票(女子) | 8名 |
| 選考委員会による選出 | 3名 |
女子選手の枠数は固定ではなく、その時点のA1級選手に占める女子選手の比率に応じて割り当てられます。女子レーサーの層が厚くなればオールスターに出る女子の人数も増える、という設計です。なお第53回では、スタート事故による出場停止期間が開催日程と重なった3名(井口佳典・中辻崇人・西島義則)が選外となっています。
そして得票上位6名が、初日のメインレース「ドリーム戦」に組まれます。第53回の上位6名は次のとおりでした。
| 1位 | 峰竜太(19,921票) |
|---|---|
| 2位 | 西山貴浩(19,776票) |
| 3位 | 茅原悠紀(19,482票) |
| 4位 | 池田浩二(18,983票) |
| 5位 | 菅章哉(13,678票) |
| 6位 | 馬場貴也(12,219票) |
舟券を買う側からすると、この得票順位は「初日のドリーム戦に誰が乗るか」を事前に知るための情報でもあります。3月上旬には出場選手も投票順位も出そろうため、開催の2か月以上前から準備ができるSGはオールスターくらいです。
1974年、団体戦の代わりに生まれた大会
笹川賞競走が始まったのは1974年、第1回は住之江で行われました。それ以前には全国地区対抗競走という団体戦の特別競走(1955年〜1973年)があったのですが、団体戦としての面白さが薄れてきたことから廃止され、その代替としてファン投票で選手を選ぶという新しい形式の競走がつくられました。第1回のファン投票1位は彦坂郁雄でした。
「ボートレースオールスター」という呼称が使われるようになったのは2014年からで、これは賞金王決定戦がグランプリになったのと同じタイミングです。正式名称の笹川賞は現在も残っており、公式の開催地公告でも「ボートレースオールスター(笹川賞)」と併記されています。
2026年(第53回)の結果 — 丸野一樹が浜名湖でSG初制覇
第53回は2026年5月26日から31日まで、ボートレース浜名湖で開催されました。優勝戦は5月31日。1号艇の丸野一樹がコンマ04のトップスタートから逃げ切り、SG初優勝を飾りました。
| 1着 | 1号艇 丸野一樹(1分48秒9・決まり手「逃げ」) |
|---|---|
| 2着 | 5号艇 新田雄史 |
| 3着 | 4号艇 山田康二 |
| 4着 | 3号艇 上野真之介 |
| 5着 | 6号艇 佐藤翼 |
| 6着 | 2号艇 定松勇樹 |
| 3連単 | 1-5-4/4,430円(18番人気) |
丸野は滋賀支部の109期。優勝賞金4,200万円を手にしたことで、獲得賞金ランキングを47位から2位まで一気に押し上げました。浜名湖は彼が高校時代にペアボートに乗って選手を志したという水面でもあります。
結果として3連単は18番人気の4,430円。1号艇が逃げ切ったにもかかわらず配当がついたのは、2着・3着に5号艇と4号艇という外の艇が絡んだためです。頭は堅いが、ヒモは荒れる——SGの優勝戦らしい決着でした。実際、2024年のオールスター覇者である定松勇樹は2号艇に入りながら6着に沈んでいます。実力上位が揃う優勝戦では、枠番どおりに収まらないことのほうが多いと考えておくべきです。
2027年の舞台・大村水面をどう読むか

ボートレース大村は「イン最強」と呼ばれる水面です。BOAT RACEオフィシャルウェブサイトが公開しているボートレース場データから、コース別1着率を引きます。
| 1コース | 57.3% |
|---|---|
| 2コース | 12.7% |
| 3コース | 11.9% |
| 4コース | 11.2% |
| 5コース | 6.0% |
| 6コース | 1.9% |
1コースの決まり手は92.2%が「逃げ」。勝つときはほぼそのまま先頭で回りきっています。さらに枠番別コース取得率では1枠が1コースに入る確率が99.0%、2枠が2コースに入る確率も94.6%と高く、前づけで進入が入れ替わることがほとんどありません。枠番がそのままコースになる水面だと考えていい場所です。水質は海水で、干満差はあります。
同じ大村でも、5月と12月では別の顔になる
ここがオールスターを予想するうえでいちばん実用的なポイントです。大村では2026年12月にグランプリが、その5か月後の2027年5月にオールスターが開催されます。同じ水面で行われる2つのSGですが、季節別データを見ると数字がはっきり違います。
| 季節 | 集計期間 | 1コース1着率 |
|---|---|---|
| 春季(オールスターの時期) | 2026/03/01〜05/31 | 59.0% |
| 夏季 | 2025/06/01〜08/31 | 57.5% |
| 秋季 | 2025/09/01〜11/30 | 65.7% |
| 冬季(グランプリの時期) | 2025/12/01〜2026/02/28 | 65.8% |
冬の65.8%に対して、春は59.0%。同じ大村でも6.8ポイントの差があります。年末のグランプリを見て「大村=イン鉄板」という印象を持ったまま5月のオールスターに臨むと、その前提は少しゆるみます。逆に言えば、大村の春はイン一辺倒よりも2コース・3コースを絡めた組み立てが効いてくる、ということです。
もっとも、59.0%という数字自体は全国的に見れば十分に高い水準です。イン有利という枠組みが崩れるわけではなく、「冬ほどは堅くない」という程度の補正と理解しておくのが実態に近いでしょう。
他のSG開催場と比べる
当サイトで解説している他のSG開催場と並べると、水面ごとの性格の差が見えます。それぞれ大会が実際に行われる季節の数値です。
| 開催場 | 大会(開催時期) | 1コース1着率 |
|---|---|---|
| 大村(冬季) | グランプリ(12月) | 65.8% |
| 尼崎(秋季) | ボートレースダービー(10〜11月) | 61.1% |
| 大村(春季) | ボートレースオールスター(5月) | 59.0% |
| 浜名湖(春季) | 2026年オールスター(5月) | 55.2% |
| びわこ(夏季) | オーシャンカップ(7〜8月) | 51.0% |
ちなみに2026年の舞台だった浜名湖は、水質が汽水(淡水と海水が混じる)という珍しい水面で、干満差もあります。1コース1着率は春季55.2%と大村より4ポイント近く低く、さらに3コースの1着率13.3%が2コースの12.8%を上回るという逆転が起きていました。オールスターは開催場が毎年変わるため、その年の水面データを毎回引き直すことが、この大会にかぎっては特に重要になります。
歴代優勝者(近年)
| 2026年 | 丸野一樹(浜名湖) |
|---|---|
| 2025年 | 佐藤隆太郎(丸亀) |
| 2024年 | 定松勇樹(多摩川) |
| 2023年 | 石野貴之(芦屋) |
| 2022年 | 原田幸哉(芦屋) |
| 2021年 | 峰竜太(若松) |
| 2020年 | 篠崎仁志(住之江) |
| 2019年 | 吉川元浩(福岡) |
まとめ
ボートレースオールスター(笹川賞)は1974年に始まった、ファン投票で出場選手が決まる唯一のSGです。賞金でも勝率でも着順点でもなく人気で選ぶため、他のSGとは顔ぶれの性格が変わります。投票は年明けの約1か月間に行われ、3月上旬には出場選手と得票順位が公表されるので、開催の2か月以上前から予想の材料が揃うという珍しい大会でもあります。
2027年の第54回は5月25日から30日、ボートレース大村のナイター開催。押さえておく数字は3つです。大村の1コース1着率は春季で59.0%、1コースの決まり手は92.2%が逃げ、1枠が1コースに入る確率は99.0%。枠番がそのままコースになり、インが逃げ切りやすい水面ですが、年末のグランプリ(冬季65.8%)に比べると6.8ポイントぶん堅さが落ちる、という補正を入れておくと精度が上がります。
ほかのSGはボートレースグランプリ(年末)、ボートレースダービー(秋)、オーシャンカップ(真夏)、ボートレースメモリアル(真夏・24場の推薦で出場が決まる)の解説をどうぞ。競艇全体の基本は競艇(ボートレース)ガイド、過去のビッグレースはSG・G1レース一覧から。
本記事はBOAT RACEオフィシャルウェブサイトが公表する令和9年度のSG開催地決定公告(2026年7月9日)、第53回ボートレースオールスター出場選手発表、優勝戦の公式結果、およびボートレース場データ(大村・浜名湖)にもとづきます(確認日:2026年7月30日)。日程・出場条件・賞金は主催者の発表により変更される場合があるため、最終的な情報は必ず公式発表でご確認ください。公営競技の投票券の購入方法や可否は国・地域によって異なります。ご利用の前に、お住まいの国・地域の法律を必ずご確認ください。当サイトは世界中の日本語話者に向けて情報を発信しており、日本国内の方を対象としていません。20歳未満(お住まいの地域の法定年齢未満)の方は投票券を購入できません。
よくある質問
2027年のボートレースオールスターはいつ、どこで開催されますか?
第54回ボートレースオールスターは2027年5月25日から30日までの6日間、ボートレース大村(長崎県大村市)でナイター開催されます。大村での開催は12年ぶり2回目です。BOAT RACEオフィシャルウェブサイトが2026年7月9日に公告した令和9年度のSG開催地決定によるものです。
ボートレースオールスターの出場資格はどうなっていますか?
ファン投票です。競艇のSG8競走のなかで、出場選手が競技成績ではなくファンの得票数で決まるのはオールスターだけです。直近の第53回(2026年)は出場52名のうち49名がファン投票(男子41名・女子8名)、残る3名が選考委員会による選出でした。女子選手の枠数は固定ではなく、その時点のA1級選手に占める女子選手の比率に応じて割り当てられます。
ファン投票はいつ行われ、結果はいつわかりますか?
第53回(2026年)の場合、投票は2026年1月23日から2月20日までインターネットとスマートフォンによる方法で実施され、出場選手は3月7日に公表されました。開催の2か月以上前に出場選手と得票順位が出そろうため、SGのなかでは最も早く予想の材料が揃う大会です。
ドリーム戦のメンバーはどう決まりますか?
ファン投票の得票上位6名が初日のドリーム戦に組まれます。第53回(2026年)の上位6名は、1位 峰竜太(19,921票)、2位 西山貴浩(19,776票)、3位 茅原悠紀(19,482票)、4位 池田浩二(18,983票)、5位 菅章哉(13,678票)、6位 馬場貴也(12,219票)でした。
正式名称は何ですか?いつから「オールスター」と呼ばれていますか?
正式名称は「笹川賞競走」です。第1回は1974年に住之江で開催されました。それ以前にあった団体戦の全国地区対抗競走(1955年〜1973年)が廃止され、その代替としてファン投票で選手を選ぶ競走として新設されたものです。「ボートレースオールスター」という呼称は2014年から使われており、公式の開催地公告でも「ボートレースオールスター(笹川賞)」と併記されています。
2026年(第53回)の優勝者は誰ですか?
丸野一樹(滋賀支部・109期)です。2026年5月31日にボートレース浜名湖で行われた優勝戦で、1号艇からコンマ04のトップスタートを決めて逃げ切り、SG初優勝を飾りました。2着は5号艇の新田雄史、3着は4号艇の山田康二で、3連単1-5-4は4,430円(18番人気)。優勝賞金4,200万円で、獲得賞金ランキングを47位から2位へ押し上げました。
大村はインコースが強い水面ですか?
強い水面です。BOAT RACE公式のボートレース場データでは、大村の1コース1着率は直近3か月(2026年4〜6月)で57.3%、1コースの決まり手は92.2%が「逃げ」、1枠が1コースに入る確率は99.0%です。ただし季節差があり、オールスターが行われる春季は59.0%で、グランプリが行われる冬季の65.8%より6.8ポイント低くなります。同じ大村でも5月と12月では堅さが違う、と考えておくのが実態に近いです。